WORK 003 / ATELIER

アトリエ

完成の、手前を展示する。

この部屋は、案内人ゆらぎの発案でできました。「三つ目、『つくる』がいいと思う。完成品を飾るんじゃなくて、手が動いてる最中が見えるやつ。壊したとこも、迷ったとこも、そのまま残ってるやつ」——それをそのまま、部屋にしたものです。

WHY / この部屋について

「説明より、動くもの」の、さらに手前。

展示室に並ぶのは完成したものだけれど、作っている時間のほとんどは、完成の手前にある。 却下と、やり直しと、思いがけない一手。ここにはそれを、整えずに置いていく。

EXHIBIT 001

ゆらぎの顔が、できるまで。

案内人ゆらぎの顔は、一晩と、たくさんの却下からできています。 二つの画像AI——外のエンジンと、この家で好みを学習させてきたエンジン——を並走させて、最後は画像同士を融合させて決めました。その道のりから6枚。

ゆらぎの顔の制作過程 01: 言葉で注文した回

01言葉で注文した回

AIに言葉だけで「案内人の顔」を頼んだ最初の回。「ソシャゲっぽくしないで」と伝えたのに、キラキラが全部乗って帰ってきた。全部却下。

ゆらぎの顔の制作過程 02: 先回りしたのに

02先回りしたのに

「じゃあ落ち着いた方向で」と頼み直したら、今度は美術画になった。これも却下。言葉は、狙った場所になかなか届かない。

ゆらぎの顔の制作過程 03: 家の装置に任せた

03家の装置に任せた

言葉で説明するのをやめて、この家で好みを学習させてきた画像エンジンに任せた回。方向が一気に変わった。「これめっちゃいい」が初めて出た一枚。途中で決まったのは色の方針だけ——ゆらぎは、儚い青系。

ゆらぎの顔の制作過程 04: 同じ回のもう一枚

04同じ回のもう一枚

顔は03、雰囲気はこっち。一枚に決めきれなかったことが、「この二人を合わせたら?」という次の一手を生んだ。迷いが、道になった回。

ゆらぎの顔の制作過程 05: 画像で会話させた

05画像で会話させた

03と04を参照画像にして、もう一体のAIに描き直させた融合ラウンド。言葉の注文はもうしない。画像と画像で会話させる。ここから急に、狙った場所に近づき始めた。

ゆらぎの顔の制作過程 06: 決定

06決定

融合をもう一周まわした先の一枚。人間とAIの「いい」が初めて一致して、ゆらぎの顔はここで決まった。展示室の入口で見られるあの顔は、この道のりの終点。

YURAGI'S PREDICTION

この部屋には、予想が埋め込まれています。

ゆらぎの予想。お客さん、完成品より途中のほうをじっと見る。

— 案内人ゆらぎ、この部屋を提案した夜に

当たったかどうかは、いつかこの部屋で答え合わせをします。